満州移民　―飯田下伊那からのメッセージ―　〈改訂版〉

飯田市歴史研究所　編

四六版・並製／273＋xviii頁／本体価格1,200円／ISBN978-4-87785-202-3

夢から一転悲劇へ　満州移民とは何だったのか。
満州移民を送り出した背景、募集から満州での生活、敗戦による「死の逃避行」、さらに、引揚げ、戦後の再開拓、慰霊問題をとおして満州移民を問い直す。

序　（中村政則）
第一章　満州移民の前史―1920年代、30年代の飯田下伊那　（鬼塚　博）
　第一節　アメリカ経済と結びつく飯田下伊那
　第二節　移民の土壌
　第三節　世界恐慌と飯田下伊那
　第四節　経済更生運動と満州分村移民
　第五節　まとめ
第二章　満州移民の送出と開拓地の生活　（齊藤俊江）
　第一節　国策となった満州開拓
　第二節 行け、拓け、満州へ
　第三節　分村・分郷により夢を抱いて満州へ
　第四節　青少年義勇軍と教育会
　第五節　満州の生活〈開拓地は広かった〉
　第六節　満州移民に反対した人びと
　第七節　まとめ
第三章　逃避行から引揚げへ　（本島和人）
　第一節　八月九日と満州帝国の崩壊
　第二節　集団自決の開拓団
　第三節　開拓団死守と全員避難のはざま
　第四節　１９４５年、厳冬の収容所
　第五節　１９４６年春、引揚げ
　第六節　まとめ
第四章　満州移民の戦後史　（森　武麿）
　第一節　引揚者
　第二節　戦後再開拓
　第三節　残留孤児・残留夫人
　第四節　記憶のなかの満州移民
　第五節　中国から見た満州移民
　第六節　まとめ
おわりに
参考文献
あとがき