CIA日本問題ファイル 全2巻

加藤哲郎 編集・解説

A4判上製/総頁約600/本体価格72,000円/ISBN978-4-87785-323-5

2007年1月に米国国立公文書館で公開された戦時・占領期の資料の中で、特に注目度の高い米国中央情報局が収集した問題別ファイル(Subject files)の中から、日本に関連したファイルを収録する。

第1巻 ヨーロッパ関係のファイルを収録
 Japanese in Europe

  「トルコにおける諜報と宣伝」「スカンディナヴィアにおける日本の諜
   報活動」「日本 の戦時下の北欧でのインテリジェンス活動」「日本の
   ポーランド諜報部との戦時合作」等 などヨーロッパ・アジア・英米
   の結節点での日本の諜報活動の分析。
  「小野寺(信)将軍、小野寺(寛)将軍、広瀬(栄一)大佐の尋問記録
   抜粋」「日本の ポーランド諜報部との戦時合作」など、尋問および
   尋問記録から、日本の暗号や暗号解読、諜報機関に関する情報を
   まとめた資録。
   
第2巻 中国大陸関係のファイルを収録
 Japanese lntelligence Oranization in China

   日本海軍・陸軍・シビリアンに分けて、それぞれの諜報組織。
   諜報機関を体系的・総括的に考察したもの。
 「第1部 中国における日本海軍のインテリジェンス」
   中国方面[支那方面]艦隊/日本海軍上海陸軍隊本部上海海軍特別
   陸戦隊/日本海軍の中国・上海事務所/日本海軍の諜報機関/
   日本海軍とソビエトの関係
 「第2部 中国における日本海軍のインテリジェンス」
   序論/指揮系統/中国遠征[支那駐屯]軍/関東軍
 「第3部 中国における非軍人のインテリジェンス組織」
   日本の外務省公館/1937年以来の外務省公館の機能/外務省公館各部と
   つながる重要ポイント/中国における大使館と領事館/日本大使館に
   よる中国の経済運営/中国・上海における日本領事館/
   上海日本領事館の活動 1932-1945/領事館の統制下の諸組織
 Tientsin,China Card Files
   日本敗戦後における天津での、連合国軍による戦犯追及記録。