第25号 朝鮮戦争と戦後日本
年報日本現代史 第25号 朝鮮戦争と戦後日本

年報日本現代史編集委員会 編
A5判・並製/232頁/本体価格3,200円/ISBN978-4-87785-357-0/2020年12月刊行
2020年は、1950年6月の朝鮮戦争勃発から70年にあたる。1953年7月に休戦協定が締結されたとはいえ、その影はいまだ北東アジアのみならず、グローバルな国際環境に射しつづけている。本特集は、朝鮮戦争の歴史的意味を、歴史・地域研究・経済・安保・社会・運動といった多角的な視座から―近年の研究成果をも踏まえつつ―問い直す試みになればという考えから企画された。(「特集にあたって」より)
【特集論文】
Ⅰ 共通の朝鮮戦争像をもとめて ………………………………………………………和田春樹
――歴史像の対立とその克服のための努力――
Ⅱ 現代中国にとっての朝鮮戦争 ………………………………………………………久保 亨
Ⅲ 戦後日本の経済復興と朝鮮戦争 ……………………………………………………武田晴人
Ⅳ 敗戦後の「平和」と再軍備 …………………………………………………………植村秀樹
――象徴天皇制下の政治と軍事――
Ⅴ 朝鮮戦争前後の「密航」防止活動における住民の活用 …………………………李 英美
Ⅵ 朝鮮戦争下の日本における「不戦アジア人権を守る会」の運動について ……小林知子
――町田忠昭『鹿地事件の覚書』を手がかりに――
【現代史の扉】
三島由紀夫から角張(月峰)東順まで …………………………………………………赤澤史朗