第11号 歴史としての日本国憲法
年報日本現代史 第11号 歴史としての日本国憲法

年報日本現代史編集委員会 編
A5判並製/本体価格3,600円/ISBN978-4-87785-137-8/2006年
2005年9月11日に行われた衆議院選挙によって、自民・公明の連立与党が現憲法下で初めて改憲発議に必要な総議員の三分の二を獲得した。そうした政治状況下、公布60年にあたり、政治学、法学、歴史学などの視点から、「歴史としての日本国憲法」を改めて検証する。
【特集論文】
Ⅰ. 中曽根康弘からみた戦後の改憲史 ・・・・・・・・・・・渡辺 治
Ⅱ.沖縄と「平和」憲法についての断章 ・・・・・・・・・・明田川融
Ⅲ.戦後社会主義勢力と象徴天皇制 ・・・・・・・・・・・・冨永 望
Ⅳ.日本国憲法成立の世界史的・民衆的文脈 ・・・・・・・・川上暁弘
―「戦争非合法化」運動のバトンを受け継いで―
【現代史の扉】
『戦後史』の叙述と観点 ・・・・・・・・・・・・・・・・・中村政則
【研究動向】
フランスにおける日本近現代史研究の動向
・・・・・・・フランク・ミシュラン
【投稿】
軍事基地反対闘争と村の変容
―内灘闘争とその前後をめぐって― ・・・・・・・・・・・森脇孝広
1947年10月における11宮家の皇籍離脱 ・・・・・・・・・・・神崎 豊
日本医療団と「公的医療機関」
―医療供給体制の戦時と戦後― ・・・・・・・・・・・・・中村一成
1933年における陸軍中枢体制の変容
―満井佐吉少佐問題をめぐる政治的波紋― ・・・・・・・・林 美和