中国社会主義経済建設史序論
中国社会主義経済建設史序論

西川博史 編著
A5判・上製/432頁/本体価格4,800円/ISBN978-4-87785-386-0
2023年11月刊行
本書は、①中国を社会主義に帰結させた過程を経済史的に分析し、②社会主義改造を中心とする中国社会主義経済の「生みの苦しみ」の過程を検討し、③さらに「改革・開放」政策の中国的試行過程を考察した。中国は、自らの社会主義実践をいかに総括し、社会主義建設における困難や矛盾をどのように乗り切ったか、中国社会主義建設史の現状分析試論である。
まえがき
第1章 現代中国の概観
第1節 中国の風土――歴史舞台としての自然環境
第2節 中国の人口と多民族国家
第3節 中国の国家機構と行政区画
第4節 経済地理状況
第2章 資本主義の基本矛盾と社会主義
第1節 社会主義とは何か
第2節 資本主義の現状分析と社会主義の建設
第3章 中国の近代資本主義経済の発展と特徴
第1節 帝国主義の侵略と半植民地の中国経済
第2節 東アジア地域における社会主義の誕生
第3節 中華人民共和国の成立と戦後世界体制
第4章 中国における社会主義経済の建設
第1節 中国経済の社会主義改造
第2節 社会主義経済の管理体制
第3節 経済管理体制の「改革」
第5章 中国の社会主義経済の発展と展望
第1節 「改革」と経済管理体制の転換
第2節 中国の特色のある社会主義管理体系の構築
第3節 総括と展望――終わりのない「改革」